cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

三つ星「al sorriso」 

旅の友イベリ子と車を借り、ミラノの北西50キロのソッリソという村へ向かいます。今日はこの村にあるミシュランの三つ星レストランに泊まって、夕食をとる予定です。
 「ARONA」という町で高速をおりると、まわりは田園地帯。ここまでくると地図は役に立たず、標識だけが頼り。「こんな田舎に本当にあるの?間違ってない?」と言い合いながら山道を走ります。
 ミラノを出て1時間。行き交う車もない小さな村の入り口にそのリストランテはありました。風がひんやりと涼しくて、ミラノがとても遠くに感じます。扉の上に真鍮の看板が一つ。「AL SORRISO」。車を降りて確認しなければならないほど、それは小さな文字でした。
 チリリンと鳴らしてドアを開けると、ロビーで案内を待つお客さんがいて、ちょっと緊張。1階がロビー、2階にリストランテ、3階、4階に泊まり客用の部屋が8室あります。アンティークの家具や渋い色を放つ階段の手すり、やわらかな絨毯。古いお屋敷のような建物はそこだけ時が止まっているかのようです。

いよいよディナー

 先に部屋へ案内してもらい、服を着替えます。しかし問題発生。ハイヒールがきつい!! いや、もう無理矢理はきましたけどね。(そして、帰りは階段で脱ぎましたけどね)。
 土曜日の夜ということもあって、テーブルはほぼ満席。8人くらいの団体や、家族連れも多く、和やかなムードが漂っています。店員さんもやさしい人ばかり。「なんだ〜。緊張しなくていいのね」と思ったら、急にお腹が鳴り始めました。
 コースは二種類。私は「クラッシックコース」、イベリ子は「オリジナル料理のコース」を注文(どちらも125ユーロ)。

 写真は前菜の「フォアグラとポルチーニ、桃のピューレとワインのソース、桃のシャーベット付」です。温かいフォアグラと冷たいシャーベットのドラマチックな組み合わせ。口の中でモーモー(桃と言いたい・・・)言いながら大興奮。まだ夜は始まったばかり。今夜は盛り上がりそうです。
続く・・・