優しくて心温まる街・ルッカ
お昼は「buca di S.antonio」で食べようと決めていました。このお店は、200年続いた歴史あるレストランということですが、高級感を漂わせつつも、気取らないムードがうれしい。すこぶる感じのよいお店です。
「sala di pranzo」(昼食ルーム)と書かれた部屋は満席。天井からは銅の鍋が所狭しとぶらさげられ、田舎のおうちにやってきたよう。
私が食べたのは、タリオリーニ・リコッタチーズ&ズッキーニ。リコッタチーズのつまったコロコロしたタリオリーニを、千切りにしたズッキーニのクリームソースであえてあります。ちょっと塩気が足りないかなと思っていたら、おろしたてのパルメジャーノをお皿にいっぱい盛ってきてくれました。これを入れると、香りや塩気はもちろん、味に深みがでて、さらにおいしいのです。
地元ルッカ産の赤ワインをグラスで頼み、最後にカフェでしめくくって、一人2千円くらい。最後はオーナーも挨拶にやってきました。
ルッカを歩いて気づくのは、どのお店も礼儀正しく、優しい店員さんが多いことです。イタリア人特有のオーバーかと思えるような表情やジェスチャーも控えめ。小さくて温かみのあるこの町のファンになってしまいました。