cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

パリセヴェイユ

 最近は、パティスリーでパンを扱うお店が増えてきました。いいパティスリーで売られているパンは外れなくおいしいような気がして、買いに行く機会が増えました。今日も甘めのクロワッサン系のパンを探して、自由が丘の「パリセヴェイユ」に行ってきました。
 私にとって「パリセヴェイユ」は、自由が丘で今もっとも旬なパティスリーです。ここのお菓子は、「甘さ控え目」とか「低カロリー」なんて手加減は一切なし。パリの老舗「ラデュレ」を始め、数々の名店で修行したパティシエのケーキは、日本人にこびることのない正統派のフランス菓子を目指していると聞きます。2年前の開店当初は「甘すぎる」「重すぎる」という批判もあったようですが、丁寧な作りの美しいお菓子たちの評判は、瞬く間にスウィーツ好きの間に広まりました。このごろでは、休日の夕方に行くと、ケーキが2,3種類しか残っていないこともしばしばです。
 扉近くのショーウィンドウには、クルミとレーズンのセーグルパンや、イチジクのパン。大きさも形もピタリとそろったクロワッサンたちが並べられていて、いつもつい足を止めてのぞきこんでしまいます。
 スタンダードな「パン・オ・ショコラ」も、ここのはひと味違います。たっぷりと空気を含んでいるにもかかわらず、しっとりと濡れたような生地。それでいて外側は指で触れただけで、ハラリとおちるほどしっかり焼けています。
 ケーキが有名なお店で「パンを極める」。パティスリーに行く楽しみがまた一つ増えました。