cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

栗鹿の子

 実家に帰ると、母親が嬉しそうに「小布施堂の栗鹿の子があるわよ〜」とお茶の支度をしてくれました。両親が軽井沢旅行のおみやげとして買ってきたもので、ほかにも栗の甘納豆、栗羊羹、和栗のペーストなどがあり、今日のおやつはなかなか豪華。
 中でも私が一番好きなのは「栗鹿の子」。つややかに練り上げられた栗あんに、ほっくりと炊かれた大粒の栗がごろんごろんと入った贅沢な栗きんとんです。今日はそれをcuoca(製菓材料店)で買った最中の皮にたっぷりはさんで食べました。

 もう何年か前ですが、雑誌「dancyu」で「栗特集」が組まれたことがあって、それに誘われるように小布施を訪れたことがあります。江戸情緒の残る小さな町の通りには、「栗おこわ定食」を始め、「モンブラン」に「栗のシュークリーム」、茶巾絞りにした「栗きんとん」などなど、栗好きにはたまらないお店が並んでいました。観光もそこそこにひたすら食べ歩いた記憶があります。

 小布施の栗菓子に思いを馳せつつ、目の前の「栗最中」をパクリ。八十八夜の新茶が2杯、3杯とすすみます。日本人に生まれてよかった〜、そんな風に思える瞬間です。
 明日はバニラアイスを買って、栗鹿の子とダブルサンドにしてみようかな。でも問題はそれまで残っているかどうかでして・・・。