cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

バターロール

 製菓学校のパンクラスで、デニッシュと、バターロールを習いました。普段からパン作りが好きな私ですが、一人で本を見ながらやっていると、どうしても我流になってしまいます。パンの授業は少ないのですが、自分では気づかない思い込みの部分を軌道修正できる大事な時間です。パン作りの基本中の基本である「バターロール」を習うのは、意外にも今日が初めて。「プロのバターロール」とはどういうものなのか、興味津々です。
 製菓学校の授業では、味だけではなく、たくさんの量を均一に作れるかどうかも試されます。普段は200gくらいの粉で作っているのに、学校では1kg使います。練るのも分割するのも必死にならないと間に合いません。焦ります。でも焦っちゃダメ。この繰り返しです。
 お店で買うときは、気にもとめないバターロールの巻き加減ですが、講義では、段差がなめらかになるように、「4ロール」という規定があります。4回巻くためには、小さな生地を27〜28cmに細長くのばすことになります。いつもより5cmほど長くするだけなんですが、その5cmが難しい。なんとか全部巻き終わる頃には、汗だくになってしまいました。
 でも、初めて取り組んだ4巻きのバターロールは、今までで一番の焼き上がり。ホーっとため息が漏れます。たくさん巻くことで、高さもでました。基本を忠実に守って作ると、ただのバターロールもよそゆき顔に変身。両の手の平で包み込むと、ホワンと温かさが伝わってきました。
 それにしても、いつも不思議なのは、同じ材料で、同じように作っているのに、生徒の個性がパンの表情に表れること。天板に目印の番号をつけるのですが、それを見なくても誰のか分かります。パンと本人を見比べながら、お互い照れ笑い。どのパンもピカッと光って、いい顔していました。