cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

ミルクパン

朝、眠い目をこすりながら「ミルクパン」を仕込んでいます。「白神こだま酵母」を使うのは今日で2回目。うちではパンに適した環境を作ることが難しいので、パワーのあるイーストの質が重要なカギになります。先日天然酵母を初めて使ってみたら、うまく膨らんでくれたので、再挑戦です (前回の様子は4/14に掲載/http://d.hatena.ne.jp/cipolina/20050414)。
 自分でパンを作るようになってから6年。東京にはいいパン屋さんがたくさんあるので、バゲットやクロワッサンはお店で買い、自分で作るのはもっぱらやわらかいテーブルパンです。ちょっと不恰好でも、焼きたての魔法でおいしさをカバー。体調に合わせて、砂糖やバターも調節できるので、胃が疲れているときにも不思議と食べられます。
 パンは湿度や温度に左右されやすい「生き物」です。生きているからこそおもしろい「パン生地」。毎回同じようにできないところが、もどかしくて、楽しい。
 6年間パンを作り続けて、最近やっと「パンの気持ちになること」の意味が分かってきました。発酵の状態が悪いときは、あせらず待つ。パンの出来は自分の心を映す鏡、そう思って一つずつ、やさしく丸めていくことが、落ち込んだ気持ちを救ってくれることもあります。うまく焼けたときは、かわいくて食べるのが惜しいほど(うそ、それは一瞬だけ)。パンのおかげで、普段短気な私も、待つことの大事さを学びました。
 写真は、一次発酵が終わったところ。生地の温度は35度くらい。ポワンと張った生地に、人差し指をいれて穴がふさがらなければOK。ミルクの香りがほんのり漂うパン。焼き上がりが待ち遠しいです。