cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

イタリア語は歌うように

「歌うように話しましょう〜」、イタリア語を習い始めた頃、よく言われました。イタリア語は音程や強弱、そして独特のテンポがあるので、譜面に起こしやすい言語だと言われています。またノドを開いてはっきり母音を発音するところは声楽に向いているそうです。同じクラスにいた音大の生徒さんは、リズムで話すコツを心得ていて、いつもクラスメイトを感心させていました。
 実は、私のイタリア語歴は4歳からです。な〜んて半分ウソで半分ホント。ピアノを習っていたので、楽譜のイタリア語が読めるようになっただけ(^^)。でも4歳といえば、まだ字も読めないような年。難しいイタリア語は遊びの中で学びました。たとえば、「スタッカート(跳ねるように)」は先生と一緒にジャンプしながら、「フェルマータ(音をのばす)」は1歩2歩と歩いて「拍子」を数える。(そのとき覚えた「センプレ(ずーっと)」や「ピア〜ノ(小さな音で)」などは、今でも会話で役立っています)。歌って踊って体で表現してから、最後に鍵盤に触れて音を確かめます。譜面を読むのはもうちょっと先。いまさらですが、語学もこんなふうに覚えたら早く上達しただろうなぁと思います。
そういえば、ピアノの先生の口癖は「語りかけるように弾きましょう〜」でした。イタリア語と音楽は表裏一体。鼻歌ばっかり歌っているイタリア人のおじちゃんたちのの中には、生まれた時から音楽の天使が住み着いているのかもしれません。