cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

ウニのスパゲッティ

 数年前、シチリアやカプリなどを旅行中に、ウニのパスタを見つけて大喜びしたことがあります。でも、どこも塩だけの淡白な味つけ。そもそもウニ自体が大味なのです。正直なところ日本の方がおいしいと思いました。

それまでずっと、ウニのパスタはクリームソースが定番だと思いこんでいました。でも実は「赤坂のグラナータのシェフが考案した」ということを、雑誌で知りました。ウニを溶かし込んだクリーム、そして生のウニをトッピング。この濃厚なパスタは、日本人の口に良く合います。でも、塩とトマトの味付けがベースの南イタリアの人にとってはどうでしょうか。日本風のウニソースは、重たすぎておいしくないのかもしれません。
 エリオ・ロカンダ・イタリアーナの「ウニのカッペリーニ」はトマトの酸味を生かした軽めのクリームソース。「髪の毛」という意味の細いカッペリーニを使っているのも、ソースがからみすぎないよう計算されているのだと思います。南イタリアの香りに日本のテイストを加えたオリジナリティのある一品。イタリア人にも日本人にも愛されるお店の理由がとけた気がしました。

※今日は姉と慕う友人E様にすっかり「ごちそう」になってしまいました。この場を借りてお礼申し上げます_(._.)_ 一生ついていきます☆(なんちって)