cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

30分でできる熱々の「リンゴのタルト」 

 「リンゴのタルト」は、うちでよく作るデザートの1つです。以前、料理研究家の井上絵美さんが新聞で紹介していたレシピは、とっても簡単。冷凍パイシートとリンゴさえあれば、すぐにとりかかれます。オーブンの天板に合わせて、パイシートをのばし、その上にアーモンドプードルを少々(なくてもよし)。そして、薄切りにしたリンゴを重ねるように並べます。1センチ角のバターと砂糖を散らして、200度のオーブンで15分焼けばOK。まだクツクツと音をたてているパイに、かぶりつく瞬間はたまりません。最初にパイ生地を小さくして焼けば、一人分のかわいいタルトになります。
 フランスやイタリアに旅行するときも、街角でリンゴのお菓子を見つけると、すぐ買ってしまいます。向こうのリンゴは生で食べるといまいちなのですが、熱を加えることでグンと味がよくなるように思います。
 写真のリンゴのタルトは、ローマのカンポ・デ・フィオーリのそばに立つパン屋さんで買いました。朝の7時半には行列ができていて、実のところ背の低い私にはショーケースの前にたどり着くまで、何が売っているのやら、ほとんど見えませんでした。10数種類のパンの中で真っ先に目に止まったのが、このタルト。両手で持つほどの大きさでしたが、酸味と甘みのバランスがピタっと決まっていて、ペロリと平らげてしまいました。もう一つ買えばよかったなぁ。
 酸味の少ないリンゴを買ってしまっても、タルトにしてしまえば大丈夫。最近はそんな風に思っています。レモンを少しからめて酸っぱさをプラス、「熱々リンゴタルト」として、再デビューです♪