cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

Voltaire Peoples

 今日は美容院の帰りに、自由が丘の「Voltaire Peoples」でパン・ド・カンパーニュとモーンプレンダーを買いました。ここには聞いたこともないようなドイツのパン、例えばSonnnen Blumen BrotとかVollkorn Brot、また日本では滅多に出会えないイタリアのRosetta(中が空洞のパン)などがおいてあります。私のお気に入りはデニッシュ生地に黒ケシの実のペーストを練り込んだ「モーンプレンダー」です。ここで食べて以来、ドイツ系のパンのある店に行くと、「モーン」と書かれたものを探してしまうようになりました。
 お店は自由が丘と久品仏の間の住宅街にポツンと立っています。気をつけていないと見逃してしまいそうな小さな入り口。おじさんが一人で切り盛りしているので、チリンと扉の鈴を鳴らしてもパンの仕込み中ということもあります。小さなガラスカウンターとその後ろの棚にはぎっしりとパンが並び、それぞれに几帳面な字で書かれた三角の札がたてかけられています。クロワッサンのことを「クロアソン」って書いているのを見たのもここが最初です。おじさんはとても真面目な方なんだろうなぁと、それを見て思いました。
 フランスのパン屋さんに行くと、ほとんどが対面式です。注文の時はけっこう緊張します。自分ではフランス語のつもりでも、悲しいかな、全然伝わっていないことも多くて…。身振り手振りばかりが上達した私ですが、こないだ旅行したとき初めて「クロアソン」と言ってみました。ホントに通じます!「おじさんありがとう」とパリのこれまた小さなお店でそっとつぶやきました。

追記:映画「きみに読む物語」を観ました。恋と愛は違うと言いますが、恋する気持ちをいつまでも保ち続けるのが愛なんじゃないかと思いました。原作より映画の方がより伝わってくるものがあります。ちょっと感動したので書いてしまいました。

きみに読む物語

きみに読む物語