cipolinaの甘い生活

お菓子ときどき旅

パネトーネ

いつもより30分早起き。今日は製菓学校でパンの授業です。ノロノロと顔を洗っている場合ではないぞ。いそげ、私。
 教室のドアを開けるとすでに熱気ムンムン。外の雪もなんのその、みんな気合いが入ってます。
黒板には、バターロール、ゼザムブロード(白ごまのパン)、パネトーネの字。やった、パネトーネが作れる♪ エンジンかかってきました。
午前中はひたすらコネるだけ。作業台に力いっぱい生地を打ち付けます。テーブル上のボールたちもジャンプジャンプ。パンを打つ音とボールの大合唱で隣の人の声も聞こえない。パートナーと代わりばんことはいえ、3時間ぶっ通しの仕込みはきつい〜。息が上がるとまわりの人と顔を見合わせて苦笑い。最後はしゃべる元気もなくなって、無言で集中…。(笑)
それにしても「パネトーネ菌」って、仔牛の腸の菌だったとはビックリです。しかも草を食べる前の乳飲み牛じゃなきゃダメだとか。ミラノから電車で一時間のコモ湖のあたりは、パネトーネ菌の製造が盛んだそうです。ちなみに日本で最初にパネトーネ菌を使ったパンを売り出したのは、ド○ク。イタリア人のパネトーネマスターが、半年に一回コモに新しい菌を仕入れにいっているそうです。
 夕方4時になってすべてのパンがオーブンから出てきました。7時間かかってできたパネトーネは、紙型の中でふっくらと盛り上がって最高の焼き具合。まだ湯気のたつパンを夢中で試食するみんなに、とびきりの笑顔が戻りました。